ひと夏の思い出(東大オープンを終えて)

夏なので一つ怪談話をさせていただく

これはとある青年の模試での絶望をうったえる甘酸っぱい青春の思い出

彼は数学をあまり得意としてなくて、

その模試での数学は、6問中1つとければ良いだろうと思っていた

つまり自信がなかった

演習をたくさんこなし、準備していたが

不安感が脱げ得ぬまま試験が始まった

問題を見るなり、できそうなやつを見つけ、すぐに取りかかった

けれどもこれが抜け口のない幽霊トンネルの入口に差し掛かった瞬間だった

彼はその問題になんと150分中90分くらい費やした

壮絶な戦いだった

幾度となく襲いかかるゾンビのようなシグマ計算

何度も何度も計算しなおし、

やっとトンネルを抜けたと思った

少し達成感すらあった

しかしもう時間がない

他の問題を熟考する暇もなく試験は終わった

他の教科も終え、

その時僕は数学のその1問解き終えたことだけに安堵を覚えていた

そう
模範解答を見るまでは

なんと90分うち70分くらいかけていたシグマの計算が全く不要で、めちゃくちゃ簡単な立式と計算だけでその問題は解けたのだ!

一回抜けたと思ったそのトンネルは、まだ出口の一光すらみえていなかったのだ

こんな怖い話、聞いたことあるだろうか(いや、僕は全くない)

しかしこの話には続きがある

不屈の精神をもつ彼はまた立ち上り、

この悲劇を繰り返さないことを胸に、じゃなくて脳に刻み、出口に向かって歩き出したのだった

その先の話は、

まだ誰も知らない

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